クリスマスが終わるとお正月がすぐやってきますよね。
クリスマスツリーを出して綺麗に飾ったのに、もう片付けるのかと、ちょっとがっかりしたことはありませんか?
幼い頃に、「片付ける時期がもう少し遅かったら、飾るのを苦労したクリスマスツリーももっと楽しめるのに」と、母がよく言っていたのを思い出します。
クリスマスの日を過ぎてそそくさと片付けられるツリーに幼いながら少しさみしい気持ちにもなったものです。
それに、クリスマスツリーって、片付けるときに場所をとってしまうのも悩みのタネですよね。
場所をとらないように小さい飾りだけで楽しむのも良いですが、やはり出来れば大きいものを思いっきり飾った方が子供も喜びますよね。
しかし、大きなものであればあるほど、その保管場所にも困ります。
アメリカ人の夫が今年我が家に新調して買ってきたのは210cmのプラスチック製のもみの木。
本人曰く、昨年は生の木を用意したのは良かったけれど片付けるのが大変だったから今年からはプラスチック製にしよう!とのこと。
ツリーが大きければそれだけオーナメントやイルミネーションの数も多くなります。
一体これらを全部どこにしまうつもりなのか、今から保管場所をどうしようか考えています。
ところで、アメリカではクリスマスツリーをいつまで飾るのか気になりませんか?
ここでは、クリスマスの本場の国々ではいつクリスマスツリーを片付けるのか、また、日本の家庭でもできるクリスマスツリーや飾りの場所を取らない片付け方と、おすすめな保管場所について紹介します。
目次
クリスマスツリーはいつまで飾るの?アメリカの片づける時期は?
クリスマスツリーの片付けるタイミングは、基本的にはその家庭によってそれぞれなので、この日に必ず片付けましょう!と決まっているわけではありません。
しかし、おおよそこのくらいの日を目安にみんな片付けてるよ、という日にちがありますのでご紹介します。
キリスト教徒の場合
キリスト教ではクリスマスの日はイエスの誕生を祝う日とされていることは知っている方も多いかもしれませんね。
ですがこの話には続きがあるのを知っていますか?
イエスの誕生を知った3人の賢者がお祝いのためにイエスを訪ねたという話があるんです。
その3人の賢者がイエスを礼拝しに来た日とされる1月6日は、賢者の前(公の場)にイエスが現れた日=公現祭(こうげんさい)として祝われています。
敬虔なキリスト教徒の家庭では、この公現祭の日までをクリスマスの一連の行事として捉えているので、クリスマスツリーも、1月6日まで飾っています。
ちなみに、一応キリスト教徒だけど、聖書も家にない、教会にいく姿なんて一度も見たことがない、ゆるーいタイプのクリスチャンな我が家のアメリカ人夫はどうかというと、お正月の1月1日を過ぎるとなんとなく片付けようかという雰囲気になって、だいたい1月の三が日中に片付けが始まります。
NY ロックフェラーセンター
アメリカのクリスマスツリーといえばニューヨークのロックフェラーセンターのツリーが有名ですよね。
アメリカでは、毎年ツリーの点灯式がテレビで生中継されて、何百万もの人が点灯式の様子を見ています。
まさにアメリカの冬の風物詩の1つです。
今年87年目を迎えるあのツリーは、今シーズン12月4日に点灯し始めて、2020年の1月17日まで飾られる予定です。
また、飾り終わった巨大なクリスマスツリーは100枚以上の板にロゴ付きで加工され、非営利団体によって建てられる貧しい人でも購入できる住宅の材料になります。
あのロックフェラーセンターのツリーが自分の家のどこかに使われていたら自慢できそうですよね。
このようなことから、アメリカでは街中や多くの家庭で1月上旬まではクリスマスツリーが飾られています。
ヨーロッパではクリスマスツリーをいつ片づける?
クリスマス発祥の地であるドイツなどの北欧では、12月25日のクリスマスの日から1月6日の公現祭の日までを“12 Days of Christmas”と呼び、この期間中をクリスマスを祝う期間としている国がほとんどです。
この期間を祝うために、前日のクリスマスイブの日にツリーを飾って、公現祭の翌日である1月7日にツリーを片付けます。
さらに、厳密に教会の暦に沿って片付けるとするならば、降誕節と呼ばれる、1月7日から1月13日の期間中にある日曜日に片付けるのがキリスト教徒の間では正しいとされています。
クリスマスから数えて12番目の夜までにツリーや飾りを片付けてしまうと不幸になるという迷信まであるんですよ。
また、カトリックの中でもローマカトリックと呼ばれる教徒の間では、2月2日のキャンドルマスまでツリーを飾っています。
このキャンドルマス(聖燭祭:せいしょくさい)とは、イエスの生後40日目にイエスが聖母マリアによって神殿を訪れ、神に捧げられたとされる日です。
この日は元々、ヨーロッパで古くからあった立春の祭が、キリスト教が広まるとともに今のような形に変化していったことにその由縁があります。
ヨーロッパではツリーを飾る元々の意味が暗く寒い冬の時期を、いつか明るく暖かい春がまた来ることへの希望を忘れないために家の中にモミの木の枝を持ち帰って飾ったことにあるので、春が始まる立春の日までツリーを飾るのも納得ですね。
このことから、クリスマスの日を過ぎてもクリスマスの雰囲気を満喫できるのがヨーロッパの国々の特徴です。
クリスマスのキラキラ輝くあの雰囲気を長く楽しめるなんて素敵で羨ましいですよね。
お正月がきても片づけないのはアリ?
クリスマスの本場である、アメリカやヨーロッパ諸国のツリーを片付ける時期をみてみると、お正月にクリスマスツリーがあっても違和感はない国がほとんどです。
また、どこの国にしても、基本的にはそれぞれの家庭によってクリスマスツリーを片付けるタイミングは違います。
欧米諸国は日本のようにお正月から三が日にかけて新年を祝うという習慣がないため、クリスマスの方がお正月よりも大きなお祝い事として捉えられています。
我が家も、現在は日本に住んでいますが、クリスマスの祝い方はアメリカ人の夫に任せているので、クリスマスツリーはお正月を過ぎるまで飾っています。
同時に、クリスマスの日が過ぎた頃から玄関の外側にはしめ飾りも飾ってあります。
はじめの頃は、お正月らしさが損なわれるような気もしていましたが、最近では、和洋折衷さが我が家らしいのかな?なんて思っています。
今年は本場の飾る時期に合わせて普段より長くクリスマスツリーを楽しんでみても良いかもしれませんよ。
自宅でクリスマスツリーの場所をとらない保管場所は?
飾ると心がワクワクするクリスマスツリーですが、片付けるとなると場所をとってしまって、ちょっと厄介なものですよね。
奮発して大きいものを用意したは良いけれど、1年のうち12月のこの時期にしか使わないものをどうしまうかは、皆さんも悩んでいるんじゃないでしょうか?
ここではそんな悩みを解決できる、クリスマスツリーの場所をとらない保管場所をご紹介します。
外置きの物置
我が家には外置きの物置が庭にあるのですが、クリスマスツリーのような年に一度くらいしか使わないものはこの物置に片付けることにしています。
昨年までは生の木を用意していたので、ツリー自体は片付ける場所がいらなかったのですが、今年はプラスチック製のものに買い替えたので、買った時の箱にそのまま戻して外の物置に置く予定です。
外の物置であれば、家の中の収納スペースに影響することがありません。
また、プラスチックのツリーは日光が当たると劣化が進んでしまうので、暗いところで保管するのが適しています。
ただし、外の物置の場合は湿気の対策をしておかないと、カビなどの原因になるので、収納する際に湿気取りも一緒に袋や箱の中に入れておくなど工夫が必要です。
ふすまやクローゼットの上部
クリスマスツリーは、年に一度しか使わないものだからこそ、普段はあまり手の届かないようなちょっと不便な場所にある収納スペースを活用するのに持ってこいですよ!
おすすめなのが、まず縦置きできるしっかりしたタイプの布団収納用の袋にツリーを片付けます。
この時、分解して小さくできるものはできるだけ小さくして、1つの袋に収まるようにします。
オーナメントや照明器具などは小分けに袋にまとめ、ツリーを入れている収納の中にまとめて入れておくと、一箇所に全て片付けることができて出し入れが便利です。
また、クローゼットやふすまの上部は普段頻繁に開け閉めすることが少ないところなので、日常必要な収納スペースとは別のスペースとして存在していると思います。
このような普段使っているものの収納とは違う場所にしまうことで、日常生活をする上では邪魔になることがなくて良いですよ。
レンタルスペースを活用
マンションなど限られた収納スペースしか確保できない時や、大掃除で家中の収納を見直してみたけれどやっぱり場所がない!なんてこともありますよね。
子供が多いご家庭などでは特に収納場所の確保は悩ましい問題だと思います。
そんな時には思い切ってレンタルスペースを利用してみるのも良いですよ。
お金はかかりますが、家の中からは完全になくなってくれるので、ツリーを片付けておくのに場所を取ることが無くなります。
また、レンタルスペースを利用するのをきっかけに今一度、家中の収納に無駄なものは入っていないかなどを見直してみると良いですね。
意外に無駄が見つかってスペースが確保できるかもしれませんよ。
アメリカでクリスマスツリーは使い捨て?飾りの保管方法は?
アメリカではクリスマスツリーはどのように保管しているのか気になりませんか?
アメリカでは伝統に沿って生のもみの木を使ってクリスマスツリーを飾る家庭もあれば、人口のツリーを飾る家庭もあります。
どのツリーを使うかで、それぞれ片付ける方法が違います。
ここではそれぞれのツリーの片付け方と合わせて、オーナメントやライトのおすすめの片付け方法をご紹介します。
生のモミの木の場合
大体クリスマスの日から2週間後くらいすると、ツリーの回収が行われます。
ツリーはゴミ捨て場に入るように短く切ってゴミに出すことが多いです。
しかし、最近ではツリーをただ捨てるのは環境保護の観点から良くないということで、ツリーをリサイクルする動きが盛んになっています。
例えばツリーを細かく切って、庭造りに使うマルチというウッドチップにしたり、川や湖の周りの土の侵食を止める土留めのようにして使われたりしています。
このようなツリーのリサイクルを行っている団体が各地域にあって、そこへリサイクルを依頼すると、無料でできたウッドチップをもらえたりもするんですよ。
反対に、モミの木を家庭の暖炉で燃やすようなことは避けるように言われています。
モミの木には油分が多く含まれているため、暖炉で燃やすと危険だからです。
人工のツリーの場合
日本と同じように最近では人工のツリーを利用する家庭も増えてきています。
環境保護の観点から生のツリーを毎年使うより、人工のものを長く使う方が良いという声もよく見聞きします。
そんな人工のツリーの保管方法は、ラップでぐるぐる巻きにして車庫に保管するなんて方法もありましたよ。
アメリカの家は一軒家であれば広い車庫があって、そこに普段は使わないようなものを片付けることが多いです。
ツリーもそこへ保管するのですが、その際に劣化を防ぐために大きいサランラップのようなものでぐるぐる巻きにしてから保管する方法があります。
ラップでぐるぐる巻きにする方法は、よくアメリカで引っ越し業者に引っ越しを頼むと、家具などを保護するときにこの光景を見るのですが、まさにラップでぐるぐる巻きにしているので日本人の私にはちょっと思いつかない方法で驚きました。
最近では“Tree Storage Bag:ツリー保管用バッグ”なるものもあって、ツリーのサイズに合わせたバッグを購入することができます。
気になる方はチェックしてみてください。
オーナメントの保管方法
丸いボールのようなオーナメントは、そのまま箱に入れてしまうと振動でぶつかり合って傷ができてしまうのが心配ですよね。
プラスチック製のものであればジップロックの袋に種類別に分けて空気を抜いて隙間なく収納すれば袋の中でぶつかり合うのを避けることができます。
種類や数も一目瞭然なのでまた来年飾るときにも便利でおすすめです。
ガラスや形の複雑なものの場合は、紙コップに1つずつ入れて、それをプラスチックの衣装ケースに敷き詰めるように収納すると良いですよ。
1つ1つをカップで保護した上で、収納ケースにきっちり入れておけばどこに何があるかわかりやすいですし、中で壊れる心配もありません。
また、オーナメント専用の収納ボックスはそのまましまえばいいので、とても便利です。
ガーラントやライトなど紐状のものの保管方法
紐状のものを収納するときにはいらないダンボールを適度な大きさにカットしてそれに巻きつけてから片付けるのがおすすめですよ。
片付けの時にきちんと巻いて置くことで、収納ケースの中で絡まってしまうのを防ぐことができます。
また、トイレットペーパーやサランラップの芯などに巻きつけるのも簡単で早く、綺麗に片付けられます。
また来年飾る時に、紐が絡まっていてほどくのに時間がかかると嫌ですよね。
片付けの時点で来年のクリスマスの飾り付けがどれだけ楽になるかが決まるので、ここは丁寧にすることをおすすめします。
クリスマスツリーは使いまわしていいの?ほこりを上手に取る掃除法は?
さて、人工のクリスマスツリーが主流の日本ですが、一体どのくらい使いまわせるものなのかと考えたことはありませんか?
基本的にはツリーが劣化して葉の部分がパラパラと落ちてくるまなど、見た目に劣化が酷くなるまでは何度でも使えます。
小さいものを買っていた家庭では、子供の成長に合わせて大きいものに買い直したという声も聞きますので、サイズは数年先も見越して考えておくと良いかもしれませんね。
ツリー自体が葉の多いきちんとしたものを選んでおけば、オーナメントで毎年雰囲気を変えることもできるので、これからツリーを買おうと思っている方はオーナメントや電飾よりもツリーそのものをよく選んで買うのをおすすめします。
どんなツリーにしても、長年使いまわしていくにはお手入れは欠かせませんよね。
家族が一番集まる部屋に飾ることの多いクリスマスツリーには1シーズンだけでも結構ほこりがたまっているものです。
おすすめのほこりが上手に撮れる方法もご紹介しましょう。
ツリーを逆さまにして軽く振り落とす
一番シンプルで手っ取り早い方法は、ツリーを逆さまにして優しく振る方法です。
小さいサイズのものならばそのまま逆さまにして優しく振ると良いでしょう。
大きいものでも、分解することができるものであれば、分解して小さくなったものを優しく振ってほこりを払い落とします。
この一手間をするかしないかで翌年出した時に思ったよりほこりが付いているな、とがっかりするのを防げます。
ブラシのアタッチメントをつけた掃除機で埃を吸い取る
お持ちの掃除機のアタッチメントにブラシのものはありませんか?
ない場合も、100円均一のお店にブラシのアタッチメントだけ販売されていることがあるので、自分の掃除機と合うようであれば使ってみる価値ありですよ。
掃除の仕方はいたって簡単。
ブラシのアタッチメントを取り付けた掃除機で弱い吸引力でほこりを吸い取っていきます。
始めから強い吸引力で吸ってしまうと、取れなくて良い葉の部分までちぎり取ってしまうようになる可能性があるので、様子をみながら吸引力は調整すると良いですね。
ブラシ付きでおすすめのクリーナーがこちらです。
ハケでなでて埃を払い落とす
ツリーの奥まっている部分などは、なかなか揺すっても落ちてきたりしませんよね。
そんな時にはペンキ塗りのハケを使って優しくなでてほこりを払い落とすと良いですよ。
繊細な部分も、傷めることなくほこりが綺麗に払えておすすめです。
そのシーズンの汚れはそのシーズンのうちに!
綺麗にしてから片付けることで長くツリーを楽しむことができます。
ちょっとの一手間なので是非試してみてくださいね。
まとめ
アメリカやヨーロッパなど、クリスマスの本場の国々ではクリスマスツリーをいつまで飾るのか、またツリーを片付ける方法についても紹介しました。
日本ではお正月が一年の中でも最も大切な祝日であることから、クリスマスツリーを片付ける時期が本場の欧米諸国に比べると、かなり早いことがわかりましたね。
皆さんのご家庭では、今年はいつまでツリーを飾るのかもうお決まりですか?
片付ける時期が近づいてきたらこまめにほこりを落とすこともお忘れなく。
また、物置などの場所を取らないツリーの保管場所も、早めに見つけて準備しておけばスムーズに片付けることができますよ。
アメリカでも、オーナメントや電飾などの片付け方についてはたくさん工夫が見られます。
特に飾りは、毎年少しずつ買い足していくと結構な量になってきますよね。
場所を取らないように上手に収納するコツも参考にしたいですね。
どうしても劣化してしまうものではありますが、少しでも傷むことが防げるように上手に片付ければ、長い間ツリーや飾りを使い続けることができます。
長年一緒に過ごすことができたクリスマスツリーは、きっと子供達にとっても思い出深い存在になりますよ。
大切に使い続けられるように、ツリーのお手入れと保管場所の確保はしっかりしたいところですね。
皆さんのクリスマスツリーを片付ける上で、少しでも参考になるものがあったら嬉しいです。