「泣くな研修医ドラマ原作ネタバレ!実話でモデルは実在人物?」と題してお届けします。
小説「泣くな研修医」がドラマ化し話題になっていますね。
「泣くな」という言葉から辛いことや感動など涙することが多そうなイメージもありますが、どんな話なのか気になります。
原作のネタバレを見ながら、実話なのかモデルは実在人物なのかまで詳しくご紹介していきます!
目次
泣くな研修医ドラマ原作ネタバレ!
まって、泣くな研修医ドラマ化すんの?めっちゃ好きやねんけど原作 https://t.co/yzrfHH4prU
— あやね (@aya11291225) February 10, 2021
「泣くな研修医」は、2019年に刊行された作家の中山祐次郎さんの初の小説でベストセラーになり話題の作品です。
初めての作品がベストセラーになってしまうなんてどんな内容なのでしょうか。
あらすじが知りたい方やどんな内容だったか忘れてしまった方も必見ですね!
では早速みていきましょう。
原作ネタバレ
「泣くな研修医」では、雨野隆治(あめの りゅうじ)という研修医が奮闘し成長する姿描かれています。
隆治は5歳の頃に兄・裕一をアレルギーによるアナフィラキシーショックで亡くしてしまったのです。
そのときに初めて「兄のように亡くなる人をなくしたい」という思いから医師を目指すことにします。
貧乏な家庭に生まれた隆治は塾に行くお金もなく自身で努力して勉強に励んだのです。
医大に入るのに苦労するもなんとか無事に国立の医大に合格します。
隆治は鹿児島の医大を卒業後、外科医を志望して地元の鹿児島を離れて上京して来ました。
25歳新人研修医である隆治は初めての医療現場に理不尽なことや”命”の尊さや重さを目の当たりにします。
隆治とは正反対の要領の良い同期の川村蒼とは真逆でメンタルも弱く患者に感情移入しやすい性格でした。
佐藤玲は隆治の直近の先輩医師で後期研修医の外科医です。
しかし佐藤は美人だが仕事に置いてはかなり厳しいので毎日隆治は佐藤に怒られる日々を送っていたのです。
まだまだ未熟な研修医の隆治、しかしそんなことは関係なく患者はひっきりなしにやってきます。
成長できる?
拓磨ある日高速道路で交通事故にあった3人の家族が搬送されてきます。
隆治はその内の一人、腹部に激しい外傷を負った5歳の拓磨の担当医になります。
なんとか一命は取り留めたものの、拓磨はその後も予断を許さない状況でした。
隆治は拓磨と亡くなった兄・裕一の姿を重ねてしまいます。
泊まり込み状態で付き添っていた隆治は、拓磨のある異変に気付きます。
それがきっかけとなり、無事に琢磨は快方に向かっていきました。
隆治は拓磨と真摯に向き合い、しっかり診察していたことで拓磨の変化に気付くことができ、医師としての大きな成長に繋がりました。
また別のある日、隆治は94歳の認知症を患う高齢者で胃がんの患者を診察することになります。
ところが先輩医師である岩井には手術を反対されてしまいました。
生活保護で認知症で更に高齢の患者には、手術だけではなくがんの治療をもしないと言われてしまうのです。
その岩井の発言は隆治が納得しないまま、上司たちに承認されてしまいました。
「手術すれば、患者は治るかもしれない」という思いを捨てきれなかった隆治は、同期の川村にも相談することにします。
しかし同期の川村にまで「身寄りもないのに治って誰が幸せになるんだ?」と言われて何も言い返せない隆治でした。
結局その高齢の男性患者は別の病院に転院後に、わずか2か月で亡くなってしまい、隆治は再び自身の無力さを痛感したのです。
泣くな研修医ドラマ原作ネタバレ!隆治初めての経験
ものすごくリアル!と思ったら著者の中山先生は現役医師なのですね😳存じ上げなくて💦ドラマ化されるとのこと、楽しみです。シリーズも読みたいなー#読了
「泣くな研修医」
中山祐次郎
幻冬舎 pic.twitter.com/RPwrCgamtN— ササ⭐︎学校司書 (@oFGYMzqCERCVRec) February 15, 2021
研修医として何度も壁にぶつかる隆治。
初めての体験も繰り返して成長していく様子がドラマでも描かれるはずです。
どんな患者たちが待ち受けているのでしょうか。
初めての救急外来
隆治は初めて救急外来の担当医を任される事になりました。
先輩医師の佐藤から一人で患者の診察をするように指示され診察をしていると、男性がやって来て激しい腹痛を訴えます。
隆治は原因がなにか全く分からず痛みでのたうちまわる男性を前にあたふたするのみでなにもできずにいたのです。
それを見かねた佐藤が状況を的確に診断し処置していきます。
佐藤との力の差に愕然とした隆治は、ただ自分が何もできなかったことに情けなくなりぐっと涙をこらえました。
初めての手術
その後、14歳の少女が腹痛を訴えてやってきます。
隆司が「虫垂炎」と診断し、佐藤にその患者の手術を出頭するように言い渡されます。
初めての手術です。
当日、人間の体をにメスを入れて切ったことのない隆治はメスを持つ手が震えます。
しかしなんとか佐藤の指示するまま手を動かし、言われるがままに無事手術を終えたのです。
初めての患者の死
隆治はイシイという末期の大腸がん患者を担当する事になりました。
入院してからというもの日を増すごとに弱っていき、隆司はイシイの家族への説明に立ち会うことになります。
先輩医師の岩井が、イシイの余命がもうわずか数日程度であると説明するのです。
余命宣言後、数日でイシイは亡くなってしまいました。
隆治は初めて患者の死を目の当たりにし、患者の最期を経験しました。
イシイの家族が悲しむのをただ茫然と眺めるだけの隆治も、傷つきボロボロでした。
隆治にはその場にいることだけでも精一杯だったのでしょうね。
同い年のイシイと出会い、様々な葛藤を抱えて”自分の無力さ”を痛感しつつも成長していくのです。
初めてのコンパ
ある日、同期の川村にコンパに誘われ参加することになります。
相手はCAを職とするような華やかな女性達だったのです。
都会的な川村の友人に馴染めず浮いていた隆治は、同じような状況だった”はるか”と打ち解けられました。
話していくとはるかの母は数年前に病気で亡くなったのですが、その病院は隆治の働く病院だったのです。
先生がとてもよくしてくれたというはるかの話を聞いていくと、担当医が岩井であったことが判明します。
この事で、隆治の岩井に対する「無神経」「温かみがない」というイメージが一変する事になりました。
初めて家族と向き合う
拓磨の回復を機に隆治は兄・裕一の死と向き合う覚悟を決めます。
今まで隆治は家族と、裕一の死について話すことを避けてきたのです。
研修医を終え一人前の医師となった隆治は、地元に戻り家族と初めて裕一の死の真相について話合うことにしました。
隆治は、密かに”自分のせいで兄・裕一は亡くなったのではないか”と恐れて両親に聞けずにいたのです。
一方、両親は”兄・裕一が死んだのは私たちのせい”と隆治が思っているのではないかと不安に思っていました。
裕一の死は悲しい不慮の事故で誰も悪いとうものではありません。
しっかり話し合った3人のわだかまりは晴れて解けました。
そして隆治はその翌日に裕一のお墓に訪れます。
医師になったことを報告し、裕一のお墓の前で「立派な医師になること」を誓いました。
泣くな研修医ドラマは実話でモデルは実在人物?
断捨離中
新聞の切り抜き#泣くな研修医 の中山祐次郎先生 pic.twitter.com/zwkZuyQGj3
— ハスママ🌧 (@hasupon) April 9, 2020
「泣くな研修医」の雨野隆治のモデルは実在するのでしょうか?
実は、作者である中山祐次郎さんは現役外科医なんだそうですよ!
自身の研修医時代の体験をもとに描かれた作品で、モデルは中山祐次郎さん自身と言えそうです。
どうして現役外科医にして小説を書かれたのか、その経緯なども分かるのでしょうか。
「泣くな研修医」を書きあげた中山祐次郎さんはどんな人物なのか調査してきました!
モデルは中山祐次郎
現役外科医であり作家の顔を持つ中山祐次郎さんは、1980年に神奈川県横浜市生まれます。
2つ上のお兄さんの影響で中学受験しました。
純文学が好きで、太宰治に憧れてを抱き将来は物書きになりたいと意識し始めました。
しかし自分には文章力がないと諦め、医師になると決めたのは15歳で高校生になった時のことです。
そのきっかけはある日、自宅で眺めていた夕刊に書かれた、カンボジアの内戦による惨状に目を止めた事でした。
「何か自分にできることはないだろうか」と考えたとき、医師になり現地で治療に携わることで力になれるのではと考えたのです。
15歳という若さで自分の進む道をしっかり見据えていたのですね。
原作とは違う医師を志した本当の理由ですが、とても真っすぐで中山祐次郎さんらしいですよね。
医師への長い道のり
医師になると志した中山祐次郎さんは国立の医学部を目指します。
色々な理由をつけ逃げてしまった結果、不合格でした。
浪人するも結果は変わらず…
しかし中山さんは諦めませんでした。
「どうしても人を救いたい、医師にならなければ死んでしまう」というほどの覚悟をこの時に固く決心し「もう一年浪人させてほしい」と親に頭を下げたのです。
努力の結果、鹿児島の医学部に晴れて合格する事ができました。
これが医師になるという夢を実現させる、中山裕次郎さんのスタート地点ですね。
ドラマ「泣くな研修医」で描かれているのか気になりますね!
きっかけ
晴れて医師への道が拓けた中山裕次郎さんですが、一体なぜ「泣くな研修医」を書くことになったのでしょうか。
実は、きっかけは「なんで俺が病気になってしまったんだろう」という一人の患者さんの一言でした。
誰しもが病気になりえる中で「たまたま」その人だったというだけ、という現実に不公平さを強く感じるようになっていました。
その想いを発信しているうちに、友人から「その話を本で書いてみたら?」と言われます。
ある患者さんの一言、そして友人の後押しが「泣くな研修医」誕生のきっかけとなったのですね。
実際に出版するにあたり、原稿の修正には2ヶ月もの時間がかかったそうです。
幼い頃に物書きに憧れた想いは、こんな形で実現する事になりました。
たくさんの想いがこもった「泣くな研修医」がドラマになっていると思うと楽しみですよね!
まとめ
「泣くな研修医ドラマ原作ネタバレ!実話でモデルは実在人物?」はいかかでしたでしょうか?
ここでまとめをご紹介します!
・原作は書籍「泣くな研修医」
・モデルは著者で現役外科医である中山祐次郎さん本人
モデルは実在人物である中山祐次郎さん自身だったことが分かりましたね。
実話が元になっている部分もあるのでしょう。
こめられた想いが分かると、ネタバレを知ったうえでも楽しめそうです。
またこのドラマ「泣くな研修医」で、医療現場で働くすべて医療従事者の方々へのエールにもなるといいですね。