人気小説家の池井戸潤さん原作「アキラとあきら」がいよいよ劇場映画化されます!
「アキラとあきら」はWOWOWドラマシリーズでも実写化された作品で、山崎瑛(竹内涼真さん)と、階堂彬(横浜流星さん)の物語です。
同じ名を持つ二人が、仕事ではライバルとなり、時には助け合い、友情を深める”社会派青春ストーリー”になりますよ。
映画の結末は原作と違うのでしょうか?
映画の結末のネタバレ考察と、原作ラストとの違いを解説していきたいと思います。
「アキラとあきら映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしていきますね!
目次
アキラとあきら映画結末ネタバレ!
アキラとあきら/池井戸潤
・人間の目は純粋に眺めているときは間違わないことでも、余計な感情が加わると間違った道と気付かずに、正しいと思いこんでしまう
・敗北宣言は勝利宣言の何倍も勇気がいる
とあるページのセリフ
グッときた映画化たのしみ! pic.twitter.com/TDpR3A2KIl
— yuki (@TATSUYA973929) December 3, 2021
映画「アキラとあきら」では、全く違う人生を歩んでいた「アキラ」と「あきら」が出て来ます。
二人は同じ銀行に勤める同期の若手社員ですが生い立ちも性格もまるで正反対なんです。
竹内涼真さんが演じる情熱的な山崎瑛(やまざきあきら)の実家は伊豆の町工場です。
横浜流星さんが演じるクールな階堂彬(かいどうあきら)の実家は海運業で成功した資産家家系ですよ。
この二人が、互いに影響し合いながら目のまえに迫る問題を解決していくストーリーになっています。
ネタバレ①
山崎瑛(やまざきあきら)は、伊豆にある町工場で働く父、母、そして妹と慎ましい生活を送っていました。
しかし、父の工場である山崎プレス工業が取引先に騙されて倒産してしまいます。
母の実家がある磐田に引っ越して新しい生活が始まったのは瑛が小学校5年生の時でした。
父は自己破産し、抱えていた多額の借金をなんとか工面することが出来ました。
ほどなくして、父は技術者として地元の電機部品メーカーに再就職します。
ところが、瑛が高校生になり進路を考える時期に差し掛かった頃、父は取引先とトラブルになりその責任をとって退職を迫られました。
しかし、銀行員の工藤と速水が父を助け、なんとかその危機を逃れることができたのです。
そして、進学を諦めかけていた瑛に対して、父は「大学へ行きなさい」と進言してくれました。
父を助けた銀行員の工藤もまた、親の会社が倒産した経験を持っていた事を知った瑛は共感します。
そして瑛は、東大で経済を学び産業中央銀行へ入社しました。
ネタバレ②
もうひとりのアキラの階堂彬(かいどうあきら)は、資産家家系に生まれます。
彬は幼い頃より海運業で成功した祖父に連れられ、弟と共に東海郵船のパーティーに参加する贅沢な生活を送っていました。
しかし、彬が17歳の時に祖父は他界し、階堂家は財産問題をめぐり不穏な空気が漂い始めたのです。
彬もまた東大で経済を学ぶ優秀な学生でしたが、不和の環境の中で、家業とは違う産業中央銀行を就職先に選んだのでした。
山崎瑛(やまざきあきら)と階堂彬(かいどうあきら)は、同じ東大の経済学部を卒業し、産業中央銀行に就職します。
二人が出会うのは、産業中央銀行で行われた新人研修の中の最後の研修イベントでした。
3人1組になるチーム戦で、融資申込書類を作成する会社チームと、その書類を元に融資可能かの与信判断をする銀行チームに分かれ競うのです。
階堂彬は会社チーム、山崎瑛は銀行チームとなりました。
研修で渡されたデータは、経営状況がかなり厳しい会社のものでした。
しかし階堂彬は財務データを巧妙に粉飾して提出します。
ネタバレ③
山崎瑛はその粉飾を見事に見破り、結果「融資見送り」の判断をします。
新人研修で披露されたこの見事な攻防戦は役員達も驚くほどの内容でした。
二人の活躍が認められ、階堂彬は本店へ、山崎瑛は八重洲通り支店という、まさに”銀行員の出世コース”の配属となります。
バブルで経済が上向く中、二人はトップバンカーとして成長して行きました。
バブルが崩壊すると共に、階堂家が担う海運業界が経営悪化をたどり始めます。
そして、階堂彬に代わって家業を継いでいた弟の龍馬が病気で倒れてしまいました。
階堂彬は運命は避けられないと覚悟を決めて、銀行に辞表を提出し、家業を継ぐ決意をします。
そして、その東海郵船の融資担当になったのが山崎瑛でした。
東海郵船を立て直しのため、階堂彬はまず伊豆のリゾート施設を処分する事にします。
山崎瑛はそのために奔走しますが、目星をつけていた外資系リゾートには全て断られてしまいました。
しかし、能登ホテルがリゾート施設を買収している話を聞き、急いで話を進めます。
買収の代理企業の代表が山崎瑛の小学校時代の親友・三原比呂志だったこともありうまくいきそうでした。
ところが彬の叔父の晋が買収の情報を漏洩し白紙となってしまいます。
ネタバレ④
三原比呂志は瑛に協力し共に買収先を探すこととなりました。
そこへ、大手企業が新素材を使って販路を得るために繊維商社を探していると言う話を聞きつけます。
晋が経営する東海商会は繊維商社でもあった為、この買収に納得する様に勧めました。
融資するにはかなり厳しい条件でしたが、階堂彬の熱い説得もあり山崎瑛は融資を決定し稟議書を作成します。
稟議書では、まず「東海郵船」に140億円を融資し、三友銀行に借入金を返却するためにいったん、「ロイヤルマリン下田」に出資しました。
三友銀行の金利負担を無くし、損益を赤字程度に引き下げるのです。
まず、連帯保証債務のあった「東海商会」と「東海観光」の株を東海郵船に渡して傘下に入れました。
さらに東海商会を50億で処分し、その資金を産業中央銀行へ返却します。
そして、140億円だったトータルの融資額を90億円まで下げるという内容でした。
さらに東海商会についても経費削減案を提出し、瑛は見事に融資決定の判を上司に貰います。
かくして、産業中央銀行は東海郵船に140億円の融資実行を確定する事となりました。
結末ネタバレ
5年の歳月が流れました。
経営を立て直した「ロイヤルマリン下田」へ彬に招待された瑛は、妻と子供を連れて訪れます。
山崎瑛の稟議書の算段通りに全ての経営は黒字化し、軌道に乗っていました。
伊豆を家族でドライブする瑛は、ある場所へ寄り道します。
ミカン畑のある斜面で海を眺めました。
何も無い、雑草の生えた空き地、ここはかつて瑛の父の工場があった場所です。
ここへ来ることが怖かった瑛でしたが、今はここが”自分の原点”であると思えるまでに成長したのです。
山崎瑛と階堂彬の二人の「アキラ」は共に協力し、過酷な運命を切りひらいたのでした。
アキラとあきら映画結末ネタバレ!原作との違いラスト考察!
なぜ、自分はここにいるのか? 自らの原点を問いたくなる、 池井戸潤の爽快青春小説『アキラとあきら』 https://t.co/56chIBsKEG#半沢直樹 #原作 #文芸 #池井戸潤 pic.twitter.com/Y2q5zx666b
— ダ・ヴィンチニュース (@d_davinci) May 18, 2017
全く違う環境で育った二人の「アキラ」が、共に同じ大学に進み、同じ銀行に就職して出会った事で運命が始まります。
この原作のラストと映画の結末には違いがあるのでしょうか?
原作のラストとの違いを考察していきます。
原作のラストは?
原作のラストでは、5年後に階堂彬に誘われて山崎瑛は家族でロイヤルマリン下田を訪れ、その寄り道で父の工場跡地を訪れるシーンで終わります。
物語の冒頭シーンで描かれる、みかん畑や海の煌めきなどは当時のままですが、大きく変わっているのはそこにもう工場は無い事です。
倒産で終われる様に引っ越しした山崎瑛は、引っ越しした後は1度もその場所へ戻らなかったのでは無いでしょうか。
過去の辛い体験のおかげで、山崎瑛は銀行マンとしても大きく成長出来たという事実を自分自身でも感じる事が出来て、ようやく原点となる場所に帰れました。
ラストの違いは?
映画でも原作と同じシーンが出てくるのでは無いでしょうか。
もしかしたら、映画では階堂彬もその場所にいる可能性もありますよね。
どんなラストシーンで映画が幕を閉じるのかとても楽しみですね。
※映画「アキラとあきら」の映画のあらすじは追記します!
まとめ
ネタバレしながら原作とのラストの違いを考察をしてみましたが、いかがでしたか?
2022年に劇場上映が決定し、話題となっている映画「アキラとあきら」の結末は原作ラストと何か違いがあるのでしょうか。
人気俳優の竹内涼真さんと、横浜流星さんが主役を演じるという事で、今後もどんどん注目を集める作品になりそうですよね。
以上「アキラとあきら映画結末ネタあバレ!原作との違いラスト考察!」と題してお届けしました。